発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2014192923
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目的:介護・看護職員は日光に浴する機会が少なくビタミンD不足は深刻と思われる.介護・看護女性職員に天然ビタミンD(以下,nVD)を投与し,血液検査の変動を見た.方法:老健施設(7名),茨木病院(9名)の女性職員(平均年齢46.1±7.1歳)にパンビタン1g(VD2 200単位含有)を3ヵ月投与後,天然ビタミンD3 1,000単位(以下,D3)を週3回併用し,それぞれ投与前,投与後3ヵ月に採血した.成績:パンビタン投与前,投与後3ヵ月,D3投与後3ヵ月の25OHVD濃度(ng/ml)はそれぞれ,19.5,21.9,31.9とパンビタンでわずかに,D3併用で十分に上昇した.eGFR(ml/min)はそれぞれ,71.0,75.8,93.5で投与前に比しD3投与後有意に上昇した.HDL-C(mg/dl)はそれぞれ,67.1,70.3,69.8(n=10)でパンビタン投与後有意に上昇し,D3内服継続した10名のパンビタン投与前HDL-C 63.1に比しD3投与後有意に上昇していた.LDL-C,TG,Ca,Pi値は変化を認めなかった.
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