発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017059986
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20歳代男。下腿浮腫、皮疹を主訴とした。両下肢に著明な圧痕性浮腫を認め、体幹部から両大腿部に5mm程度の発赤疹を認め、右腋窩・左鼠径部に無痛性のリンパ節を触知した。血液検査ではアルブミン・コリンエステラーゼ・総蛋白低下と胆道系酵素の上昇を認め、尿蛋白は定性の結果3+であり、総コレステロール・中性脂肪も上昇し、ネフローゼ症候群が疑われた。感染症関連マーカーではHBc抗体のみ陽性であったが、その後Rapid Plasma Reagin検査・Treponema pallidum hemagglutination test検査陽性が判明した。病歴の聴取より不特定の男性と性交渉歴があり、直近は受診3ヵ月前であっため、早期梅毒(第2期)と診断した。入院後2週間の注射用ペニシリンGの点滴加療により改善したため退院し、その後継続通院している。
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