大腸内視鏡のリスクマネジメント
挿入法
高木 篤
1
1協立総合病院 消化器内科
キーワード:
S状結腸
,
大腸内視鏡法
,
腸穿孔
,
医療事故防止
,
医療ミス
Keyword:
Colonoscopy
,
Intestinal Perforation
,
Colon, Sigmoid
,
Medical Errors
pp.1603-1608
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017059981
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大腸壁に3~4kg/cm2以上の圧が加わると挿入時穿孔のリスクとなる.挿入時穿孔を防止するにはS状結腸のループを最小化する.具体的には対側壁面を押さずにひだをめくり,S-topを引き戻してRS-SDラインまでシフトさせる.それ以外にも体位変換や,左右のねじれをとることで,SDjunctionの鈍角化を図る.SD junctionが開かない場合には,進行方向を上に向け,アングルをしっかりかけ,先端を正確に次の管腔方向に向けて,一気に押し切らず,前後に出し入れし,ローリングしながら越える.軸保持短縮法にこだわらず,プッシュも含め細かく操作を調整する.小回りが利くスコープに切り替えるのも有用である.
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