機能性消化管疾患-病態の解明と新たな治療
機能性消化管疾患の治療 過敏性腸症候群の薬物療法 腸管運動改善薬の効果
鳥居 明
1
1鳥居内科クリニック
キーワード:
抗不安剤
,
Trimebutine
,
医師-患者関係
,
漢方薬
,
抗うつ剤
,
精神療法
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
Polycarbophil
,
Ramosetron
,
過敏性腸症候群
Keyword:
Antidepressive Agents
,
Algorithms
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Physician-Patient Relations
,
Psychotherapy
,
Trimebutine
,
Anti-Anxiety Agents
,
Practice Guidelines as Topic
,
Irritable Bowel Syndrome
,
Calcium Polycarbophil
,
Ramosetron
pp.239-244
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015140032
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過敏性腸症候群(IBS)の治療においては病態の説明,生活指導,食事指導,薬物療法,心理療法が柱となる.とくに薬物療法はIBS治療の主体となる.男性の下痢型IBSに対しては,5-HT3拮抗薬(セロトニン受容体拮抗薬)であるラモセトロン塩酸塩が著効を示す.他の病型に対しては,高分子重合体であるポリカルボフィルカルシウムを主軸にし,症状により止痢薬,下剤を併用する.精神的要素の強い場合は抗不安薬も有用である.漢方薬もその有用性が認められる.IBSの診療においては,患者-医師の信頼関係がきわめて重要である.
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