透析患者の致死的不整脈-診断・治療・予防
頻脈性不整脈 心室頻拍、心室細動
神田 茂孝
1
,
吉岡 公一郎
1東海大学 医学部内科学系循環器内科
キーワード:
血液透析
,
心室細動
,
腎不全-慢性
,
頻拍-心室性
,
突然死-心臓
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Ventricular Fibrillation
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Tachycardia, Ventricular
pp.389-398
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015209942
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
透析患者においては心臓突然死や致死的不整脈の発生が一般住民よりもはるかに高率に認められていることが知られており,とくに心室頻拍(VT)や心室細動(VF)などの致死的不整脈は心不全や冠動脈疾患の有病率の高い透析患者に多く認められる.また,透析患者は致死的不整脈の契機となりうる心室性期外収縮(VPC)も多く発生するため注意を払う必要がある.透析による急激な循環血液量や電解質の変化は致死的不整脈の発生原因となる可能性が高く,そのため透析患者にとって不整脈治療は大変重要と考えられる.本稿では,心臓突然死に多く関連するVT(非持続性/持続性)・VFおよびその契機となりうるVPCについて概説する.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.