高齢透析患者に対する個別化した医療と介護
ADLの低下への対応:転倒を防ぐには? サルコペニアを含めて
三浦 美佐
1
,
伊藤 修
1筑波技術大学 保健科学部理学療法学専攻
キーワード:
運動療法
,
危険因子
,
血液透析
,
生活の質
,
転倒・転落
,
日常生活活動
,
リハビリテーション
,
高齢者
,
筋肉減少症
,
慢性腎臓病
Keyword:
Accidental Falls
,
Activities of Daily Living
,
Aged
,
Exercise Therapy
,
Renal Dialysis
,
Rehabilitation
,
Quality of Life
,
Risk Factors
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Sarcopenia
pp.1259-1266
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015004438
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慢性腎臓病(CKD)患者はサルコぺニアに罹患しやすく,腎機能低下とともにサルコペニア合併率は上昇し,また,サルコぺニア関連因子はCKDの増悪にも関連する.CKD患者は筋力低下に伴う転倒危険性,易骨折の危険性が指摘されており,腎機能が低下するほど大腿骨骨折のリスクが高まる.透析患者は運動機能は低下しているが,ADLは代償動作によってかろうじて維持できている状態である.転倒予防のためにも,包括的なケアである腎臓リハビリテーションが有効である.運動療法としてレジスタンス運動と有酸素運動,バランス運動を組み合わせたプログラムが効果的である.
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