透析治療技術の現状の到達点
低侵襲血流量モニタを用いた透析中血圧低下の回避
庭山 淳
1
1庭山外科医院
キーワード:
血圧
,
血液循環
,
血液透析
,
血管運動系
,
腎不全-慢性
,
生体機能モニタリング
,
低血圧
,
脳循環
,
皮膚灌流圧
Keyword:
Blood Circulation
,
Blood Pressure
,
Cerebrovascular Circulation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hypotension
,
Renal Dialysis
,
Monitoring, Physiologic
,
Vasomotor System
pp.485-492
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014214413
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Stability index(SI)とは,レーザ血流計(LDF)により導き出される血液浄化療法の安定化指数である.この安定化指数は,設定された時間軸の範囲にある,血液浄化療法施行の安定・不安定を評価するモニタリングである.SI評価方法は,二つの要素から構成される.一つは,リアルタイムトレンドグラフ(RTG)である.これは,ラグタイムを生じることなく次の瞬間に起きる可能性が高い血流動態の傾向・予測を可能とした.もう一つは,頭部SI(H-SI)である.RTGに比しH-SIは一定時間軸で評価する手法である.再現性が高く,過去のデータとの比較検証が可能で,定量評価が容易である.これら二つの手法でモニタリングすることにより,患者個人の至適条件での血液浄化療法施行が可能となる.本稿では,SI理解に至るまでの考え方,原理,機材,結果,未来像を示す.
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