特集 IBD 関連大腸腫瘍の診断・治療update
序説
平田 一郎
1
1大阪中央病院消化器内科
pp.5-7
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000141
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炎症性腸疾患(IBD)関連大腸腫瘍の取り扱いについては,欧米を中心にSCENIC コンセンサスステートメント1)やECCO ガイドライン2)などで提唱されているが,その診断,治療やサーベイランス法などに関して解決すべき多くの課題が残されている.それらは,① 潰瘍性大腸炎(UC)関連腫瘍のサーベイランス法においてランダム生検(random biopsy)と狙撃生検(targeted biopsy)のいずれを選択すべきか,② IBD 関連大腸腫瘍における内視鏡および病理学的診断,散発性腫瘍(sporadic tumor)との鑑別診断の確立,③ IBD関連大腸腫瘍に対する適切な治療法の確立,④クローン病(CD)関連腫瘍に対するサーベイランス法の確立などである.
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