連載 内視鏡の読み方
浸水最大倍率観察における微小血管構築像とフルズームマーキングが範囲診断に非常に有効であった除菌後高分化腺癌の1 例
窪田 綾子
1
,
内多 訓久
1
,
重久 友理子
1
,
岩崎 丈紘
1
,
頼田 顕辞
2
1高知赤十字病院消化器内科
2高知赤十字病院病理診断科
キーワード:
浸水観察
,
除菌後高分化腺癌
,
フルズームマーキング
,
微小血管構築像
Keyword:
浸水観察
,
除菌後高分化腺癌
,
フルズームマーキング
,
微小血管構築像
pp.1712-1715
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003297
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浸水観察(water immersion technique)は,拡大観察時に内視鏡先端・フード・粘膜で囲まれた空間を水に浸して観察する方法である.浸水観察の利点はレンズと粘膜表面の間に水が充塡されることによって,レンズと粘液間の屈折率が均てん化されるため,内視鏡から投影した光が反射されることなく粘膜を伝播し,解剖学的構造を非浸水観察よりも効率的に視覚化できる点である.また屈折率の関係で約1.3倍拡大して見える効果もある.
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