特集 消化器がん薬物療法
第1部 各臓器がんにおける現在の標準治療と今後の展望 3章 膵癌 Ⅰ 膵癌に対する周術期補助化学療法 2.今後の展望
石垣 和祥
1
1東京大学医学部附属病院臨床腫瘍科
キーワード:
膵癌
,
周術期治療
,
切除可能膵癌
,
切除可能境界膵癌
Keyword:
膵癌
,
周術期治療
,
切除可能膵癌
,
切除可能境界膵癌
pp.1064-1068
発行日 2024年8月9日
Published Date 2024/8/9
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003151
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切除可能(resectable;R)膵癌に対しては,ゲムシタビン(GEM)+S-1併用(GS)療法による術前補助化学療法(neoadjuvant chemotherapy;NAC)→手術→S-1単剤療法による術後補助化学療法が本邦における標準治療となっている.切除可能境界(borderline resectable;BR)膵癌に対する治療はまだまだ開発段階であり,GEM+ナブパクリタキセル併用(GnP)療法やFOLFIRINOX(FFX)療法単独もしくは放射線治療との併用(chemoradiotherapy;CRT)が本邦および海外で行われている.ClinicalTrials. govでR・BR膵癌に対する周術期治療の第Ⅲ相試験を検索したところ13件の臨床試験がリストアップされた.
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