特集 IBD診療―ますます増えた薬剤の選択とさらなる進化の展望
3.これからの新しい医療に対する展望(4)IBD診療におけるartificial intelligence(AI)の活用
三好 潤
1
,
久松 理一
1
1杏林大学医学部消化器内科学
キーワード:
炎症性腸疾患
,
人工知能
,
AI
,
機械学習
,
深層学習
Keyword:
炎症性腸疾患
,
人工知能
,
AI
,
機械学習
,
深層学習
pp.205-211
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002934
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炎症性腸疾患(IBD)診療において,各患者の治療反応性はさまざまであり,治療薬および治療戦略の進歩にもかかわらず治療開始前に有効性を予測する方法は確立していない.治療薬の選択を含む治療方針の最適化は,大きな臨床的課題であると同時に社会・医療資源の点でも課題といえる.また,IBDに対する内視鏡,病理組織評価のニーズが高まるなか,検査の質の向上,均てん化と医療資源の有効利用は重要な課題である.近年,これらの課題に対して人工知能(AI)を活用する研究が進められている.さらに,臨床検体を用いたAIによる多様な因子の統合的解析は,IBDの病態生理の解明,新たな検査・治療法の開発につながる可能性がある.
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