特集 消化器内視鏡診療における鎮静
1.総論(3)鎮静内視鏡におけるモニタリング・監視
佐藤 達也
1
,
中井 陽介
1,2
,
藤城 光弘
1
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科
2東京大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
中等度鎮静
,
深い鎮静
,
カプノグラフィ
,
退室基準
Keyword:
中等度鎮静
,
深い鎮静
,
カプノグラフィ
,
退室基準
pp.21-28
発行日 2023年12月20日
Published Date 2023/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002895
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鎮静内視鏡の件数は年々増加しており,患者の安全を担保するためには適切なモニタリング(監視)が必要不可欠である.モニタリングは鎮静開始時に始まり,内視鏡処置中さらには内視鏡終了後の患者覚醒まで持続的に行われる.鎮静内視鏡で目標とされる中等度鎮静および深い鎮静では,意識レベル,気道確保,呼吸状態,循環動態の4点について,視診とモニタリング機器を組み合わせた定期的・持続的なモニタリングが推奨される.患者の帰宅にあたっては各種退室基準が報告されており,客観的で統一された評価を行うことで安全な帰宅判断が可能となる.鎮静関連偶発症は頻度は高くないものの時に致死的になる場合があり,十分に注意する必要がある.
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