特集 良好なバスキュラーアクセスを作製・維持するために
9.透視下のVAIVT―利点と問題点
後藤 靖雄
1
1シャントクリニック仙台東
キーワード:
透視下VAIVT
,
高度石灰化病変
,
中枢静脈
,
ヨード造影剤
Keyword:
透視下VAIVT
,
高度石灰化病変
,
中枢静脈
,
ヨード造影剤
pp.1435-1441
発行日 2025年11月10日
Published Date 2025/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透視下VAIVTの利点は,画像の再現性が高く,治療前後の客観的な画像が残ること,広い範囲の血管走行や複数の血管の血流の優位性が一目でわかること,高度石灰化病変・中枢静脈・骨盤内など骨の後方や深部の血管でも治療可能なこと,などが挙げられる.一方で透視下VAIVTの問題点としては,血管内腔の三次元的な走行がわからない,非血栓性閉塞の内腔をガイドワイヤーが正しく進んでいるかどうかわかりにくい,放射線被曝がある,基本的にヨード造影剤が必要,などが挙げられる.ここでは,透視下VAIVTの有用な病変や逆に苦手な病変について述べる.

Copyright © 2025, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.

