特集 骨合併症(骨折,アミロイド症を含む)
8.透析アミロイド骨関節症(2)予防と治療
田中 彩之
1
,
星野 純一
1
1 東京女子医科大学腎臓内科
キーワード:
透析アミロイドーシス
,
β2-ミクログロブリン
,
血液透析濾過
,
β2ミクログロブリン吸着カラム
,
リクセル
Keyword:
透析アミロイドーシス
,
β2-ミクログロブリン
,
血液透析濾過
,
β2ミクログロブリン吸着カラム
,
リクセル
pp.95-98
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002864
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透析アミロイドーシス(DRA)は,中分子の尿毒症物質であるβ2ミクログロブリン(β2m)を前駆蛋白としたアミロイド線維が骨関節領域に沈着することで発症する,長期透析患者に代表的な合併症である.DRAは一度症状を認めると完全に症状を消失させることが困難であり,治療の主体は症状緩和となる.透析療法によりβ2mを除去することでDRA発症リスクを低下させるといわれており,β2m除去に有用とされる血液透析濾過(HDF)とβ2m吸着カラム,および発症後の内科的治療のそれぞれの特徴を理解して予防と治療に努めるべきである.
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