特集 プライマリーナースとしての透析看護
[コラム]プライマリーとしての管理栄養士の役割
島居 美幸
1,2
1昭和大学大学院保健医療学研究科
2昭和大学病院栄養科・管理栄養士
キーワード:
高齢化
,
継続栄養指導
,
主体的
,
QOL
Keyword:
高齢化
,
継続栄養指導
,
主体的
,
QOL
pp.1335-1336
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002745
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食事療法は,患者が自宅ですべてを自らの判断で実施しなければならない点が,ほかの治療と異なる大きな特徴である.食事療法の効果を実感できないと,患者にとって食事療法はストレスとなり,QOLの低下が懸念される.CKD保存期に低たんぱく食を実施し,高窒素血症,高リン血症,高カリウム血症の改善効果,さらには透析導入遅延効果を実感しえた患者は,透析導入後も主体的に食事療法に取り組み,自己管理能力を発揮するケースが多い.CKD患者のQOLを維持向上させるためには,病態や生活環境に合わせて細やかな栄養指導を継続し,患者が食事療法の効果を実感できるよう導くことが大切となる.
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