特集 看過してはならない不整脈
10.どういう工夫をしたら心房細動を減らせますか?
河野 圭志
1
,
藤井 秀毅
1
1神戸大学大学院医学研究科腎臓内科/腎・血液浄化センター
キーワード:
心房細動
,
透析患者
,
心血管疾患
Keyword:
心房細動
,
透析患者
,
心血管疾患
pp.587-593
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001742
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透析患者において心血管疾患(CVD)は,予後を規定する重大な合併症である.CVDのなかには,心不全,脳血管疾患,冠動脈疾患,不整脈などが含まれる.不整脈のなかで,心房細動は日常臨床で遭遇することが多く,透析患者では,一般人よりも心房細動の発症頻度が高いことが知られている.心房細動は,血栓症や透析中の血圧低下などのさまざまな問題を招くが,透析患者におけるその治療法や管理法に関するエビデンスは乏しいのが現状である.本稿では,心房細動の発症予防の観点から,一般人とは異なる透析患者の特殊性を鑑みて解説することとする.
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