血液浄化機器2020
第Ⅱ章 透析装置 9.在宅血液透析装置
村杉 浩
1
1埼玉医科大学病院臨床工学部・臨床工学技士
pp.968-971
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001392
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2018 年末の本邦における在宅血液透析(home hemodialysis;HHD) 患者数は720 人であり,2011 年時と比較してその数は2 倍以上の増加を認めているが,HHD が広く普及されていない.その要因の一つとして挙げられるHHD の専用装置についても国内の市場には出ておらず,個人用透析装置が用いられている.国内4 社の個人用透析装置がおもに使用されており,その割合は日機装社製装置が約7 割であり,東レ・メディカル,ニプロ,ジェイ・エム・エス社製装置がそれぞれ1 割程度であった.各社の現行機種のすべてがオンラインHDF や透析液を用いたプライミングと補充液に対応しており,自動化機能も搭載している.先行機種に付随していた機能をより充実させ,新たな機能を加えて洗練された各社の個人用透析装置について述べる.
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