特集 透析液・透析関連排水の諸問題
1.透析液清浄化(5)残留塩素濃度測定の実際
菅野 有造
1
1IMS グループ明理会新松戸中央総合病院臨床工学科
キーワード:
総残留塩素
,
遊離残留塩素
,
結合残留塩素
,
DPD
Keyword:
総残留塩素
,
遊離残留塩素
,
結合残留塩素
,
DPD
pp.147-152
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001186
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
水道水には消毒のために塩素が添加されている.透析用水の化学物質基準は国際標準化機構(ISO)により22 項目が規定され,結合残留塩素と遊離残留塩素を合わせた総残留塩素は基準項目の一つであり,その基準は0.1mg/L 未満と定められている.また結合残留塩素は透析患者の貧血を惹起するため,透析用水から除去しなければならない.透析用水は水処理装置の活性炭で処理され,総残留塩素の基準を満たしていることをN,N―diethyl―p―phenylenediamine(DPD)試薬で確認する必要がある.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.