血液浄化機器2020
第Ⅹ章 透析液清浄化関連機器等 1.透析液水質基準と管理
内野 順司
1
1みはま病院ME 部・臨床工学技士
pp.1078-1084
発行日 2020年8月20日
Published Date 2020/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001416
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2004 年に米国より生物学的汚染基準に生菌数(ANSI/AAMI RD52 由来)を用いることをISO(国際標準化機構)の新規案件とする提案がなされた.これを機に日本透析医学会(JSDT)は2008 年にISO 基準に対応(生物学的汚染基準に準拠)した改訂と「2011 年エンドトキシン捕捉フィルタ(ETRF)管理基準」委員会報告を行った.日本臨床工学技士会(JACE)は,臨床現場で無理のない,かつ,実現可能な「透析液清浄化ガイドライン」Ver 1.05 を2006年に提案し清浄化の普及活動を行ってきた.しかし水質基準をISO,JSDT およびJACE と三つの団体が示す結果となり,少なからず臨床現場で目標の統一がなされていなかった.またJSDT の水質基準には化学的汚染物質基準が提示されていなかった.
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