特集 透析患者の感覚器障害
2.視覚障害(2)視覚障害の対策・援護
山田 幸男
1,2,3
,
岩原 由美子
3
,
三留 五百枝
3
,
小島 紀代子
3
,
大石 正夫
3
1信楽園病院内科
2新潟県保健衛生センター
3NPO 法人障害者自立支援センターオアシス
キーワード:
透析患者
,
視覚障害
,
糖尿病
,
視覚障害リハビリテーション
Keyword:
透析患者
,
視覚障害
,
糖尿病
,
視覚障害リハビリテーション
pp.22-26
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001155
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視覚障害を合併した透析患者は多いが,十分な視覚障害リハビリテーションを受けている人は少ない.通院などの外出の場合,誘導歩行が手っ取り早いが,好きなときに出かけるには白杖歩行が勧められる.文字の読み書きには拡大鏡や音声対応パソコンが有用である.とくに糖尿病による透析例では自己注射の失敗や薬の飲み間違いを防ぐには,インスリンなどの注射回数や薬の内服回数を減らすことが大切である.糖尿病治療を容易にするためには,ロービジョン器具の利用が勧められる.視覚障害者にはうつ病や自殺が多いので,心のケアが欠かせない.
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