特集 透析室の感染症へどう対応するか
総論 6.感染対策を考えた透析室設計
阿部 薫
1
,
芝本 隆
1
1群馬パース大学保健科学部臨床工学科
キーワード:
感染対策
,
血液透析療法
,
感染経路
,
動線
,
清潔と不潔
,
作業空間
Keyword:
感染対策
,
血液透析療法
,
感染経路
,
動線
,
清潔と不潔
,
作業空間
pp.587-593
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000496
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感染対策を考慮した透析室の設計に関して重要と思われるポイントを検討し解説する.まず,血液透析療法の特殊性は,体外循環を用いる侵襲的医療行為を長期間施行する必要があり,外来診療で行う施設が多くの割合を占めていることである.さらに,治療にかかわる作業が短時間に集中し,多数のスタッフおよび患者が限られた空間を移動する.血液透析療法は長期の治療を前提としており,快適空間の提供が要求されると同時に,感染対策および緊急時や災害時の対策も考慮した透析室を設計する必要がある.感染対策では,感染経路を考慮し,患者およびスタッフの動線を含めた清潔と不潔ゾーンの分離,良好な治療を可能にする作業空間の確保が重要である.
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