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公益社団法人日本麻酔科学会第71回学術集会講演特集号 招請講演
低侵襲モニターの限界
Limitations of minimally invasive monitors
前田 琢磨
1
Takuma MAEDA
1
1国立循環器病研究センター麻酔科
キーワード:
低侵襲モニター
,
心拍出量
,
モニター
Keyword:
低侵襲モニター
,
心拍出量
,
モニター
pp.S12-S16
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.18916/masui.2024130003
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はじめに
講演を終えて,ある先生から質問をいただいた。“ビッグデータの時代において,将来的に多くのデータを集めることにより,正確な低侵襲モニターの作成は可能か” という内容であった。私の講演の内容は,“動脈圧ラインデータはどこまで行っても圧データに過ぎない。圧を拍出量に変換するには,抵抗のデータが必要であるが,それは圧データからは「予想」するしかない。したがって,原理上は圧波形から心拍出量を正確に予想することはできない” というものであった。これを踏まえると,シンプルな回答は “原理上は,どれだけデータを集めても圧波形から正確な心拍出量の予想は難しい” となる。しかし,本当にそうだろうか? せっかく執筆の機会をいただいたので,ここでは講演内容に加えて,著者が前記の質問を受けた際に,著者の中で逡巡した思いなどを加えて寄稿したいと思う。
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