投稿論文 症例報告
易出血性を示し、止血に難渋した後天性血友病Aの1症例
綿谷 有紗
1
,
村上 隆司
,
進藤 一男
1兵庫県立尼崎総合医療センター 麻酔科
キーワード:
部分トロンボプラスチン時間
,
Prednisolone
,
転倒・転落
,
致死的転帰
,
乾燥ヒト血液凝固因子抗体迂回活性複合体
,
後天性血液凝固第VIII因子欠乏症
Keyword:
Accidental Falls
,
Fatal Outcome
,
Partial Thromboplastin Time
,
Prednisolone
,
Anti-inhibitor Coagulant Complex
,
Factor 8 Deficiency, Acquired
pp.1237-1240
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022030015
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活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)単独の延長を認めた、72歳の女性が転倒後に突然出血傾向を呈し、各種治療にもかかわらず、出血のコントロールができなかった。その後、後天性血友病A(acquired hemophilia A:AHA)と診断し、治療を行うことで止血が得られた。原因不明のAPTT延長を認める症例ではAHAを疑うことが重要である。
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