投稿論文 紹介
蘇生の歴史 赤血球の発見(2)
浅井 隆
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
顕微鏡検査法
,
赤血球
,
毛細血管
,
書簡
,
医学史(1601-現在)
Keyword:
Erythrocytes
,
Microscopy
,
Correspondence as Topic
,
Capillaries
,
History, Modern 1601-
pp.335-341
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021138956
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1660年ごろまでにスワンメルダム、マンチィーニ、マルピーギらは、採取した血液内に無数の赤い粒子が浮遊していることを観察したが、これらは赤血球の凝集塊であった可能性が高い。アントニ・ファン・レーウェンフックは生きた動物の毛細血管を観察するのに初めて成功し、その中を、球体ではなく円盤状で、中央部が凹んでいる赤い粒子、すなわち現在知られている赤血球が流れていることを確認した。
Copyright© 2021 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.