投稿論文 原著
腹腔鏡下消化管手術後の肩痛の発生頻度とその要因に関する前向き研究
西村 温子
1
,
長瀬 清
,
田辺 久美子
,
飯田 宏樹
1岐阜大学医学部附属病院 麻酔科疼痛治療科
キーワード:
横隔膜
,
気腹
,
術後痛
,
消化器外科
,
性因子
,
疼痛測定
,
発生率
,
腹腔鏡法
,
腹部X線診断
,
ロジスティックモデル
,
前向き研究
,
肩痛
Keyword:
Digestive System Surgical Procedures
,
Sex Factors
,
Incidence
,
Logistic Models
,
Pain Measurement
,
Pain, Postoperative
,
Laparoscopy
,
Prospective Studies
,
Pneumoperitoneum
,
Radiography, Abdominal
,
Diaphragm
,
Shoulder Pain
pp.764-770
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020297646
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全身麻酔下に腹腔鏡下消化管手術を受けた予定手術患者100名を対象とし、術後肩痛の発生率とその要因について前向き観察研究を行った。術後鎮痛は、オピオイドの持続静脈内投与、あるいは持続硬膜外投与を行った。術後肩痛の発生率は30%で、その発生には男性であることと、横隔膜下に貯留した遊離ガス像の存在が関連していた。体型指数(BMI)、年齢、麻酔方法、術後鎮痛法、術中の体位、術後腹腔内ドレーンの有無については関連がなかった。肩痛が発生した症例では、その程度は軽度であった。
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