投稿論文 総説
皮膚悪性腫瘍における術中迅速病理診断 特に永久標本との違いについて
桑原 理充
1
,
小川 浩平
,
畠山 金太
1奈良県立医科大学附属病院 形成外科
キーワード:
術中期
,
凍結切片
,
皮膚腫瘍
,
遺伝学的検査
Keyword:
Frozen Sections
,
Genetic Testing
,
Skin Neoplasms
,
Intraoperative Period
pp.850-861
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022261533
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当院形成外科で作製した皮膚悪性腫瘍の術中迅速診断標本と永久標本との比較を示した。各種病理検査法として、1)組織採取方法、2)永久標本による診断(病変の切り出し方、作製方法)、3)Mohs micrographic surgery、4)術中凍結病理迅速診断(準備、新鮮凍結切片作製の実際と問題点)について概説した。診断困難となった凍結切片像として凍結過程がうまくゆかなかった例と、リンパ節の評価が難しい例を紹介した。基底細胞癌、乳房外Paget病、悪性黒色腫の手術標本を用いた新鮮凍結切片の観察状態も示した。
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