特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(1章)病理 凍結切片法 薄切 外科病理組織(術中迅速病理診断)
青木 裕志
1
,
飯野 瑞貴
,
外山 志帆
1順天堂大学 医学部人体病理病態学講座
キーワード:
温度
,
術中期
,
凍結切片
,
アーチファクト
,
組織診
Keyword:
Artifacts
,
Frozen Sections
,
Intraoperative Period
,
Temperature
pp.1470-1475
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122097
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<point>◆組織成分の種類により,薄切に適した温度が異なる.組織はさまざまな成分から構成されているため,得られた薄切切片(凍結切片)の状態から適切な温度を判断し,温度調節をしながら薄切を行う.◆薄切に適した温度は,リンパ節などは-10℃付近,脂肪組織は-30~-50℃である.温度が低すぎると切片にスダレ状の傷が生じ,高すぎるとシワが生じる.◆術中迅速病理診断の固定液は,アルコールを主剤とした固定液が用いられる.
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