投稿論文 症例
外耳道癌術後の側頭骨・外耳道軟骨露出に対し側頭頭頂筋膜弁を用いて再建した1例
竹治 幸大
1
,
引網 梨奈
,
覚道 奈津子
,
日原 正勝
,
楠本 健司
1関西医科大学 形成外科学講座
キーワード:
外耳道
,
耳腫瘍
,
耳軟骨
,
手術創感染
,
デブリードマン
,
側頭骨
,
皮膚潰瘍
,
筋膜皮弁
,
頭蓋表面筋
Keyword:
Skin Ulcer
,
Surgical Wound Infection
,
Temporal Bone
,
Ear Canal
,
Ear Cartilage
,
Debridement
,
Ear Neoplasms
pp.1217-1222
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022021374
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71歳男性。外耳道癌に対する外耳道皮膚・外耳道軟骨・鼓膜の部分切除後、経過観察中に皮膚潰瘍、側頭骨・外耳道軟骨露出、鼓膜穿孔を生じた。中耳の伝音構造は破壊が進んでいた。外耳道内痂皮および皮膚の切除、外耳道軟骨・側頭骨削除を行った後、外耳道への側頭頭頂筋膜弁の充填、その筋膜弁上に右側腹部から採皮してメッシュ植皮を行った。術後経過は良好で、術後2年以上経過現在、骨構造は保持され、筋膜弁採取部の瘢痕や脱毛は目立たず、潰瘍や癌の再発はない。
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