投稿論文 工夫
頬脂肪体除去を併用したスレッドリフト
田中 哲一郎
1
1形成技研
キーワード:
脂肪組織切除
,
皺とり形成術
,
電気凝固
,
皮膚老化
,
頬脂肪体
Keyword:
Skin Aging
,
Lipectomy
,
Rhytidoplasty
,
Electrocoagulation
pp.1454-1459
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021050820
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Jowl変形の治療法には顔面除皺術やスレッドリフト、各種フィラーの注入などがある。先行研究でNewmanらは、頬脂肪体(BFP)の下垂を伴うJowl変形に対してはBFP除去を行わなければ改善が不十分と報告している。著者等は下垂を伴うJowl変形に対して、口腔内からBFPを除去した後スレッドリフトを行っている。今回、その手術方法について紹介し、術後6ヵ月以上観察できた43例の成績を報告した。成績の評価方法は術後6ヵ月時に患者自身に吊り上げ・Jowl改善効果を5段階(Excellent、Very Good、Good、Fair、Poor)で評価してもらった。結果、Excellentが15例(34.9%)、Very Goodが20例(46.5%)、Goodが8例(18.6%)であり、FairとPoorはなかった。術後合併症として顔面神経側頭枝片側の麻痺を2例(4.7%)に認めたが、いずれも翌日改善した。代表例としてExcellentの2例を提示した。
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