症例
肝被膜下血腫を合併したpreeclampsiaの1例
内田 小祐貴
1
,
植木 典和
2,3
,
牧野 真太郎
2
K. Uchida
1
,
N. Ueki
2,3
,
S. Makino
2
1順天堂大学医学部附属浦安病院研修センター
2順天堂大学医学部附属順天堂医院産婦人科
3はぐくみ母子クリニック
pp.401-405
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003799
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29歳,1妊0産。妊娠36週2日に上腹部痛と嘔気を主訴に救急外来を受診し,partial HELLP症候群を併発した妊娠高血圧腎症(preeclampsia)の診断で緊急帝王切開術を実施した。術中から血圧維持に少量のノルアドレナリン持続静脈投与を要したが,異常な出血がないことを確認し病棟へ戻った。術後2時間でショックを呈したため子宮破裂を疑い再開腹術を施行した。子宮破裂所見はなく,肝S5・S6領域の肝被膜下血腫の破裂を認めた。外科医により肝血腫の凝固止血を実施し,術後13日目に退院した。Preeclampsiaに合併する肝機能障害は頻度からまずはHELLP症候群を疑うが,肝被膜下血腫も鑑別に挙げて精査をするべきである。

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