特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅱ
9.ウイルス感染症とプレコンセプションケア
相澤(小峯) 志保子
1
,
早川 智
1
S. Komine-Aizawa
1
,
S. Hayakawa
1
1日本大学医学部病態病理学系微生物学分野
pp.579-582
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002982
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妊娠中にウイルスに感染した場合,非妊時と比べて重症化しやすい。また,感染症のなかには胎盤や産道,母乳を介し母子感染を起こすものもある。すべてのウイルス感染症に対し,妊娠前に対策をすることは不可能であるが,有効なワクチンがある場合には接種が推奨される。特に弱毒生ワクチンは妊娠中の接種ができないため,妊娠前の接種が勧められる。持続感染するウイルスに感染している場合には,妊娠前のウイルス量のコントロールが重要である。本稿では,プレコンセプションケアの観点からこれらのウイルス感染症について概説する。
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