特集 産婦人科医が知っておきたい プレコンセプションケアの最前線Ⅰ
3.国立成育医療研究センターにおけるプレコンセプションケア
荒田 尚子
1
N. Arata
1
1国立研究開発法人国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター母性内科
pp.435-440
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002945
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プレコンセプションケアは適切な時期に適切な知識・情報を女性やカップルを対象に提供し,将来の妊娠のためのヘルスケアを行うことである。女性の晩婚化や生殖医療技術の向上に伴う出産年齢の高齢化によって生活習慣病や慢性疾患をもった女性の妊娠が増加し,小児期・思春期・若年齢で病気になった女性が医療水準向上によって妊娠可能になり,ハイリスクであると考えられる妊娠が増加してきている。誰もが受けるべきプレコンセプションケアの普及とともに,これらの特別な医療ケアが必要な生殖年齢女性に対し,遅滞なく包括的プレコンセプションケアを提供する体制づくりが重要となる。
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