特集 産婦人科における保険診療と自費診療
総論
5.医療保険制度における公費医療と医療費助成事業
倉澤 健太郎
1
K. Kurasawa
1
1横浜市立大学大学院医学研究科産婦人科学講座
pp.29-34
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002428
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わが国は国民皆保険であり,すべての国民がなんらかの医療保険に加入している。その医療保険を補完する形で公費医療が展開されている。公費医療の多くには法的な位置づけがあり,国や地方自治体が税を財源としている。公費医療には様々な種類があり,公費負担の割合もそれぞれであるが,財源は別としてよほどの自由診療ではない限り,患者は医療費を全額自費で負担することにはならない。公費医療費助成の対象とするか否かは,疾病や患者の状態により診断や治療の範囲は様々であるため,基本的には医師の判断が尊重される。
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