特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅱ.卵巣の良性疾患および悪性腫瘍との鑑別診断
2)卵巣チョコレート囊胞と出血性機能性囊胞の鑑別診断
中井 雄大
1
,
前田 恵理子
1
Y. Nakai
1
,
E. Maeda
1
1東京大学大学院放射線医学講座
pp.768-774
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000919
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患者設定 40歳台,不妊症で通院中。子宮筋腫核出術の方針となり,骨盤部単純MRI検査を行ったところ,右卵巣に血液を貯留する4cm大の囊胞を認めた(図1)。子宮筋腫核出時に,卵巣チョコレート囊胞であれば卵巣囊胞摘出も同時に行うが,出血性機能性囊胞であれば卵巣囊胞の摘出を行わない方針である。MRIの所見でどこまでそれらを鑑別できるだろうか?
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