特集 骨盤臓器脱の治療法up to date
各論
9.RSC(ロボット支援下仙骨腟固定術)
-―今後の可能性は?―
横山 良仁
1
Y. Yokoyama
1
1弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座
pp.177-181
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000341
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骨盤臓器脱における仙骨腟固定術はゴールドスタンダートとなっている。さらに適切な症例のもとに腹腔鏡下で行うことが推奨されている。本術式をロボット支援下に行うことはまだ歴史が浅く,一般臨床に普及していない。ロボット支援下仙骨腟固定術(RSC)の欧米での成績からは,腹腔鏡下での術式と比べ治癒率,メッシュによるびらん発生率などは同等であった。しかし,RSC後の長期予後は明らかではなく,またコストが有意に高いということが問題点として挙げられる。ラーニングカーブが短いという利点もあるため,RSCの症例の蓄積が待たれる。
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