綜説
小児の側弯症と呼吸機能の関係
柳田 晴久
1
1福岡市立こども病院整形・脊椎外科
pp.522-527
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003889
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小児の脊柱側弯症の分類は多岐にわたり,進行の程度も個人差が大きい.軽度例では呼吸機能への影響は小さいが,進行例では脊柱変形とともに胸郭が変形することも多く,拘束性換気障害や閉塞性換気障害をきたし得る.臨床的に最も多く経験する思春期特発性側弯症では胸椎カーブのCobb角が50度を超えてくると拘束性換気障害を生じやすくなる.胸椎の前側弯では閉塞性換気障害を生じ得る.10歳未満で側弯を生じる早期発症側弯症ではとくに呼吸機能への影響が大きい.成長温存手術の発展により以前は治療困難であった重度側弯の治療も可能となってきており,よいタイミングでの手術介入が重要である.

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