オピニオン
0歳から2歳児の溺水
泉 信夫
1
1元 出雲市立総合医療センター小児科
pp.172-178
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003774
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本の2022年までの5年間の不慮の事故死は年少児に多く,0~2歳で532人,うち溺死は11.5%(61人)を占め,82.0%(50人)は家庭の浴槽で起きている.溺れる時は静かである.非致死性溺水は溺死の7倍前後あるとされる.重症の脳機能後遺症をきたさない浸水時間は5分未満である.また,居合わせた人による心肺蘇生が大切であり,反応がなく,正常な呼吸でなければ開始する.脈拍は,素人による10秒以内の確認は至難である.蘇生は胸骨圧迫に加え人工呼吸を行う.何より一寸でも児を浴室に一人にしない,浴室には鍵をかけるなど,予防が第一である.日頃の診療の場で機をみて保護者への教育を行い,心肺蘇生の画像も紹介しておきたい.

Copyright © 2026, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.

