特集 小児食物アレルギーのトピックス
2.アニサキスアレルギーを見逃さないために――小児科医が知っておきたいこと
鈴木 慎太郎
1
1昭和医科大学医学部医学教育学講座,内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
pp.109-114
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003764
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アニサキスによる健康被害として消化管アニサキス症とアニサキスアレルギーを概説し,とくに後者の病態,診断,治療の要点を整理した.アニサキスアレルギーは成人に多いが,小児~移行期でも症例が散見され,注意が必要である.非加熱の魚介類を頻繁に摂取する地域ではアニサキスへの感作を示す小児が一定数存在する.感作と臨床症状は必ずしも一致しないが,アニサキス症の報告は全世界的に増えてきており,同病態とアニサキスアレルギーの連続性が示された場合,将来のアレルギー患者数の増加が懸念される.魚介類摂取後半日以内の即時型症状では本疾患を鑑別に挙げ,適切な問診とIgE検査に基づく対応が重要である.

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