症例
医療的ケア児の民間航空機搬送の1例
池川 環
1,2
,
池田 梓
1
,
露崎 悠
1,3
,
辻 恵
1
,
後藤 知英
1
1神奈川県立こども医療センター神経内科
2済生会横浜市南部病院小児科
3静岡てんかん・神経医療センターてんかん科
pp.1098-1103
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003606
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医療的ケア児とは,人工呼吸器や胃瘻等を使用し,喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童のことを示す1).日本国内の在宅の医療的ケア児は,約2万人と推計されている1).医療的ケア児が長距離移動を行う手段として,鉄道・民間救急車・自家用車などによる陸路か民間航空機による空路が考えられる.いずれの移動手段にも長所・短所があり,事前準備を十分に行う必要がある.今回,家族の転居のため医療的ケア児の民間航空機搬送に同伴した一例を経験し,医療的ケア児の民間航空機搬送における注意点について検討した.

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