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5歳児発達相談から紹介された症例の特徴と小児科クリニックでの取り組み
齋藤 茂子
1
,
横田 京子
1
1医療法人修心会さいとうクリニック小児科発達外来
pp.719-725
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003518
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5歳児発達相談から紹介された症例についての特徴と支援状況についてまとめ,当院での取り組みを紹介した.主訴は,落ち着きがない,不器用など行動の問題が多かった.3歳児健診で指摘があった児は19%のみで,5歳の時点でも保護者の85%は問題意識が乏しかった.診断は注意欠如多動症と自閉スペクトラム症が多く,作業療法と言語療法を実施した.知能検査の全検査IQ平均は82.4,62%が境界域以下であった.就学は通常学級のみが58%,支援学級入級が13%であり,通所支援サービスを38%が利用していた.5歳児健診とその後の療育や相談支援により,就学前に保護者が子どもの特性を理解受容することができると考えられた.

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