特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
歯・口
34 歯並び
-「受け口になっている」「前歯が出ている(出っ歯)」など
島津 貴咲
1
1杉並ペディアトリック歯科
pp.1373-1377
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003266
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ここがポイント
☑反対咬合:遺伝性のある骨格的な反対咬合以外に,口呼吸や低位舌が原因となる場合がある.食べ方や発音に悪影響を及ぼすことが多い.
☑臼歯部交叉咬合:指しゃぶりが原因の場合は4歳頃まで経過観察とする.
☑上顎前突,前歯部開咬:学童期以降も続く指しゃぶりや,舌を前方に突出する癖,上気道通気障害がある場合は指導・支援が必要である.
☑過蓋咬合:遺伝性のある骨格的なものが多いが,歯ぎしりなどの口腔周囲筋の過緊張,頬杖やうつ伏せ寝などの態癖も原因となる.学童期の顎の成長で改善することもある.
☑叢生:顎と歯の大きさのバランスが原因となる.上唇小帯付着位置異常や癒合歯,過剰歯などにより歯列が乱れることもある.
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