特集 乳幼児健診でよくある疑問・相談への対応
発育・発達
8 構音の問題――発音がおかしい
-「『さしすせそ』が上手に言えない」「発音の言い直しはさせたほうがよいか」など
前田 秀作
1
,
野口 理衣
1
,
千田 いづみ
1,2
1阿南医療センター言語聴覚センター
2同 耳鼻咽喉科
pp.1242-1247
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003240
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ここがポイント
☑小児では,年齢や発達の段階に応じて一定の順序で構音を獲得することから,構音障害は正常な構音の獲得時期を念頭において評価する.
☑小児の構音障害を検出した際には,まず聞こえや発声発語器官を確認し,異常があれば早期に医療機関へ紹介する.
☑3歳児健診では構音障害を疑う児を検出し,4歳6か月頃に保健師が確認し,改善が乏しい場合には就学までの獲得を目標に言語訓練を行うことを勧奨する.
☑言語獲得時期の構音障害は,適切な評価や構音訓練により正常構音を獲得させることができるため,言語聴覚士のいる専門機関への紹介が望ましい.
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