５．骨髄検査

血球数の異常を呈する小児の鑑別診断において，骨髄穿刺による骨髄像の評価は必須である．また，骨髄検査はギムザ染色による形態学的評価から次世代シークエンシングによる遺伝学的解析まで，多種多様な検査を実施するのに十分かつ適切な検体が得られることから，血液疾患のみならず，免疫疾患，代謝疾患などさまざまな疾患も対象となる．本稿では骨髄検査を実施する際に遭遇し得る，思いがけない異常所見や気をつけるべき場面を想定して，それぞれの場面での考え方と対処法について概説する．