特集 JRC蘇生ガイドライン2020
3.「小児の蘇生」二次救命処置
太田 邦雄
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系医学教育研究センター
キーワード:
小児二次救命処置
,
アドレナリン
,
電気ショック
,
抗不整脈薬
,
症候性徐脈
Keyword:
小児二次救命処置
,
アドレナリン
,
電気ショック
,
抗不整脈薬
,
症候性徐脈
pp.271-278
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002095
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児の心停止アルゴリズムは成人と共通であり,質の高い心肺蘇生(CPR)を実施しながら,心停止の可逆的な原因の検索と是正が求められる.CPRのみでは自己心拍再開(ROSC)が得られなければ,心静止/無脈性電気活動の場合,できるだけ早くアドレナリンを投与する.心室細動(VF)/無脈性心室頻拍(VT)であれば電気ショックを優先し,無効の場合アドレナリンを投与する.難治性あるいは治療抵抗性VF/無脈性VTであれば抗不整脈薬を投与する.ROSC後の集中治療においては適切な呼吸・循環管理,体温管理に加えて血糖管理や低浸透圧を避けることも注意が必要である.本稿では,二次救命処置と小児の救命処置に重要な症候性徐脈に対するアルゴリズムを中心に解説する.
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.