特集 重症心身障害・神経筋疾患の呼吸管理
6.在宅で人工呼吸器を使用するには
鈴木 悠
1
,
長谷川 久弥
2
1東京女子医科大学東医療センター小児科
2同新生児科
キーワード:
在宅人工呼吸器
,
NPPVマスク
,
人工呼吸器
Keyword:
在宅人工呼吸器
,
NPPVマスク
,
人工呼吸器
pp.1337-1342
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001938
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在宅人工呼吸器を使用する小児患者は年々増加している.在宅人工呼吸器の使用開始のきっかけとして多いのは,新生児集中治療室などで使用しており,呼吸管理の継続が必要となる例,小児病棟に入院中に急性期治療を行い以後呼吸管理が必要となる例だろう.入院中には問題なく行うことのできた処置や設定が在宅では家族に大きな負担を強いる結果となったり,指導や環境整備が不十分で,退院後に家族や在宅医が困るケースも多い.成人と異なり小児ではケアマネージャーのような役割を果たす職種がないため,在宅管理への移行のマネージメントなどは医師が行わざるを得ない.本稿が,在宅人工呼吸器を導入する際の手助けに少しでもなれば幸いである.なお,睡眠時無呼吸を対象とした持続陽圧呼吸療法に関しては本稿では触れていない.
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