特集 子どものコモンな微徴候・微症状
口・歯
6.地図状舌
齊藤 桂子
1
,
森川 和政
1
1岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座 小児歯科学・障害者歯科学分野
キーワード:
地図状舌
,
溝状舌
,
口腔カンジダ症
Keyword:
地図状舌
,
溝状舌
,
口腔カンジダ症
pp.1015-1018
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001868
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地図状舌(geographic tongue)は,舌背表層にさまざまな大きさの円形・半円形の淡赤色の斑が生じる萎縮性の変化のことであり,成人より小児に多く,成人では女性に多い傾向にある1).図1の模式図に示すように舌は,4種類の乳頭(糸状乳頭・茸状乳頭・有郭乳頭・葉状乳頭)に覆われている.糸状乳頭以外の乳頭は,味蕾をもち味覚(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)を感知することができる.地図状舌は,糸状乳頭の角化の状態が部位により異なるため地図状の模様として肉眼で確認することができる.
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