トピックス
当科通院中の気管支喘息患者における花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)の検討
高橋 豊
1
,
下村 真毅
1
,
大倉 有加
1
,
縄手 満
1
,
吉岡 幹朗
1
,
小林 一郎
1
,
簗詰 紀子
2
1KKR札幌医療センター小児科
2やなずめ小児科・アレルギー科クリニック
キーワード:
喘息
,
シラカバ花粉症
,
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
Keyword:
喘息
,
シラカバ花粉症
,
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)
pp.1768-1773
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001573
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当科通院中の気管支喘息患者についてシラカバ花粉感作,シラカバ花粉症,花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)について検討した.対象100例中シラカバ特異的IgE抗体は39例(39%)で陽性であり,24例(24%)でシラカバ飛散シーズンに花粉症症状を自覚していた.PFASは21例(21%)で認め,20例(95.2%)でシラカバ特異的IgE抗体が陽性であった.花粉症,PFASは年長になるほど高率に認めた.花粉症罹病期間とPFASは相関が認められたが喘息罹病期間とは相関がなかった.シラカバ特異的IgE抗体価とPFASの頻度とは正の相関があった.札幌市の小児気管支喘息患者は年長になると高率にシラカバ花粉症とPFASを合併する.
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.