特集 プライマリ・ケアにおける0歳児の診療—よくある訴えと診療のコツ
Ⅰ “よくある訴え”からのアプローチ
8.眼に関する訴え
鈴木 由美
1
1杏林大学医学部眼科
キーワード:
視覚感受性期間
,
白色瞳孔
,
眼振
,
内斜視
,
先天鼻涙管閉塞症
Keyword:
視覚感受性期間
,
白色瞳孔
,
眼振
,
内斜視
,
先天鼻涙管閉塞症
pp.1232-1237
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001442
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生後直後から8歳頃まで続く視覚発達過程において,視覚刺激に対する感受性の高い乳児期に,重要な眼症状を見過ごしてしまうと,生涯にわたって重篤な視機能障害を残す可能性がある.眼位異常,白色瞳孔,眼振,眼脂と流涙にかかわる保護者からの訴えや臨床所見があれば,安易に「様子をみましょう」ではなく,早期に眼科専門医への紹介を検討していただきたい.重篤な眼器質疾患があっても,早期治療で日常生活が可能な視力を維持できる場合や,治療可能な眼疾患もある.
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