トピックス
小児泌尿器科疾患に対するロボット支援手術の現況と未来展望
小島 祥敬
1
,
目黒 了
1
,
松岡 優太
1
,
吉田 祐樹
1
,
今井 仁美
1
,
本田 瑠璃子
1
,
松岡 香菜子
1
,
佐藤 雄一
1
1福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
小児泌尿器科
,
ロボット支援手術
,
先天性尿路疾患
,
腎盂尿管移行部通過障害
,
膀胱尿管逆流
Keyword:
小児泌尿器科
,
ロボット支援手術
,
先天性尿路疾患
,
腎盂尿管移行部通過障害
,
膀胱尿管逆流
pp.1683-1689
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001110
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
わが国では,成人の14の手術においてロボット支援手術が保険適用になり,とくに前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術と腎癌に対するロボット支援腎部分切除術はその有用性が実臨床でも証明されている.手術支援ロボットがもつ特性により,より正確かつ繊細な手術が可能となり,小児泌尿器科疾患に対する手術,とくに手術の正確さが術後成績に直結する尿路再建術には最も良い適応と考えられる.しかしながら,ロボット支援手術は,設備投資やメインテナンスなどコスト面での問題点がある.また,わが国では,保険適用でないことや,小児に適した手術支援ロボットの開発が不十分であるため,ほとんど行われていないのが現状である.本稿では,小児泌尿器科疾患に対するロボット支援手術の海外を中心とした現況を述べた後,わが国における未来展望について概説した.
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.