特集 クリニックで診る小児膠原病・炎症性疾患
1.若年性特発性関節炎への初期対応のポイント
井上 祐三朗
1
1千葉県こども病院アレルギー・膠原病科
キーワード:
全身型若年性特発性関節炎
,
関節型若年性特発性関節炎
,
初期診療
,
小児リウマチ専門医
Keyword:
全身型若年性特発性関節炎
,
関節型若年性特発性関節炎
,
初期診療
,
小児リウマチ専門医
pp.217-224
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000784
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若年性特発性関節炎は希少難病ではあるが,一般小児科医・整形外科医が初期診療に携わる機会は多い.本稿では,JIAを全身型JIAと関節型JIAに大別し,初期診療に携わる医師向けにわかりやすく概説した.全身型JIAは,小児の不明熱の代表的な鑑別疾患であり,鑑別となる疾患は発熱と関節症状を呈するすべての疾患である.最も注意すべき合併症であるマクロファージ活性化症候群は,致死的な合併症であるため,緊急の対応が必要である.一方,関節型JIAでは,関節破壊の予後改善を目指した適切な治療介入が必要である.生物学的製剤の投与が必要と考えられる症例は,小児リウマチ専門医への相談が望ましい.
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